2013年8月15日木曜日

出会って、お互いを知って、楽しい思いをして、またお別れ、ああ辛い、旅で一番嫌いだ。だけど、その先にはまた新しい出会いがある。だけど、いつもその先なんて考えられるわけもなく、ただただ寂しい思いに駆られる。旅に慣れてきても、別れは絶対に慣れることができない、そんな旅のさなかの一日。

タイトル長っ!!!!!









そうです。今日で最終日なのです。
悲しいですが、とりあえず完全燃焼しなければこの気持ち収まりません。
パエリア職人に俺はなる←ルフィー風


昨日の夜に宿に帰る途中に、色々考えました。
パエリアって難しいなー
教科書作ろうと思ったけど、そんな簡単に紙なんかにまとめられないなー
少しでもパエリア美味しくできるようにならないかな?

って考えました

そしたらある秘策を思いつきました。

こ、これは(;゚Д゚)!

みたいな、とびっきりにナイスで賢いアイデアです。よっ、おとこまえ←誰





さて、今日も出勤

いつものように、まかないいただいて(ありがとうございます)着替えて厨房に

俺は何も触っちゃいけないというルールで入ったのですが、そういうのって徐々に穴に入っていけるんですね

最終日にもなると気づいたら仕込みしてましたw

現場ってこんなもんです。

ルールとか、言葉とか超える一瞬の戦いとか、仲間意識とか、そんなんで成り立ってるわけです。

現場にインターネットなんぞあっても、なんの役にも立たねーんだよ

辞書なんて引いてたら、次の仕事に置いてかれるんだよ

一秒を争う瞬間が幾度となく存在します




忙しかったら目の前の暇そうな奴使っとけ

そういう話です

この道に関しては僕も馬鹿じゃありません

職人の目を見れば何をほっしてるのかぐらい察知できます

あースプーンこの次探すなとか、2秒後ライターいるじゃん?とか、洗い物出しに行ってこよとか、台の上拭こうとか

別に何もしてるわけじゃないけど、本当に何もしていないようなバカならば飛び込みなんてしませんよ

その瞬間に『はいどうぞ』ってなことを続けてると、気づいたら

使ってくれるようになるわけですよ

自分をアピールすれば、少しはリターンがあるんです

言葉とか超えて

ルールとか超えて

こういうの嬉しく感じる瞬間でさ

びっしばっしシゴかれまくった経験がこれを自然にできるような体にしたんだろうなって思う

ぶん殴られたり、蹴られたり、吹っ飛ばされたり、タコ殴りにされたりそんなどん底くらいひどい扱いされた中で身に付いたものなんだろうなー

踏ん張って良かった、アントキのsueyoshi

何事もいいことに繋がるもんですね

泣けてきます






今日のピークタイムも終わりが見えた頃、今だ!と思い、秘策を切り出す

これはイチかバチかのどでかい交渉だったな、うん

だけど私には失うものはないははは

こうなると、いける

ガツガツいける

さー行こう

俺にパエリア作らせてくれ!!!

Let me cook Paella!!!

どーん

とんでもない、切り出し

もちろん細くを伝える

自分用のパエリアを、自分で作らせて欲しい。もちろんお金は払うから←ここ重要ですな

これいいアイデアじゃね?

ものすごく安い料理教室みたいな感じになるわけです

あー俺天才よっ、おとこまえ←誰






さて、反応です

俺的にはあ、いいよくらいの楽勝な回答を期待してたわけですが、

始まってしまいました

幹部ミーティング




マネージャー、シェフ、スーシェフ、の会議

やっべ、話どでかいことになってきた汗

ま、断られても俺に失うものはないもん

ということで、幹部ミーティングが終了する。


解答は

OK

とのこと

ありがとうございますありがとうございますありがとうございますありがとうございます

sueyoshi的な勘ですが、たぶん僕の目的が親に食べさせてやることという、純粋な好奇心だけでやっている事を認知してくれたからでしょう。もし僕が、パエリアレストランを日本で出そうかなーなんて言っていたら、多分OKではなかったはず

やはりライバル視というのは、師弟関係にもあるものなのです

あーよかったすべからく正直に言っておいて

ということで

ちょうどお客さんもストップしたタイミングだった。
( ノ゚Д゚) よし!

ということで、キッチン中の視線をいただきまして、作っております

なんならホールのみんなも見てます

(((゜Д゜;)))

暇なので、シェフに一つ一つアドバイスをもらう

このアドバイスいくらの価値に相当するんでしょうかねー

シェフからのアドバイス プライスレス



ということで美味しい、パエリアが出来上がりましたとさ

シェフとか面白い人なので、じゃ次は面白いの行ってみようってことで


早速、お金を払おうとすると、断固拒否

いやいやいやいや

そこは払わないと僕の気持ち収まりません

払う、受け取らないの攻防が3分程続く

そして

俺、負ける

ありがとうございますありがとうございますありがとうございますありがとうございます

あーチクショウ

またもお世話になってしまった

これは俺(シェフ)からの餞別だって

かっこよすぎです

一生付いていきます!!!明日の午前11時にバレンシア出発ね




このキッチンでの残り時間もわずかとなってきました

ということなので記念撮影

シェフとか面白い人なので、じゃ次は面白いの行ってみようってことで(二度目か)

いい写真です

この写真が物語る物を僕は強く感じるわけです

シェフがちょっとこういった砕けた瞬間を出すってこと

普段はすごく集中していて、話かけられない時も多いけど、そういう砕けた瞬間を見ることもある

そうやって、厨房の空気が緊張し過ぎない、ゆるみ過ぎない、そんな状況になる

僕なんかの飛び込みを受け入れてくれる






あーなんだかなー


料理以外の”何か”を得るているなーって感じる

いくらお国柄で、フレンドリーだの、紳士的だの言う所だったかもしれないけどさ、人間関係がぎくしゃくしているような日本のようなお店も絶対にたくさんあるはず。

だけど俺が行ったお店は全て、手厚く対応してくれて、仲間の一人として受け入れていただいている。

言葉の壁はあるが、『楽しい』以外の感情はうまれない。なぜならば環境が良いから。

では何故、このように、行くところ行くところ、素晴らしいキッチンなのだろうか?

素晴らしい出会いがあるんだろうか?

これはトロントの厨房にいる時から感じているところ

何かのメッセージがあるような気がしてしょうがない

神さまとか信じないけど、誰かが俺に対して送っているメッセージがあるようにしてならない

そのメッセージ俺はこういう風に聞こえてくる

日本の厨房を変えろ



他の誰でもなく、お前が変えるんだ

って

悪環境がひしめき合っている、板前の状況

安月給、超長労働時間、プレッシャー、悪い部分の上下関係、暴力、ストレス、、、、

そんな中で誰が人生は楽しいねって言える?

これを変えるなんて、とんでもなくたくさん障害や、課題なんかはあるけどさ

お前が変えろ

そんな風に聞こえてきてしょうがない

この旅、えらい方向に向かってるでー

爆笑

いやー、別れは辛いね

本当にお世話になりました

世界一うまいパエリアのお店
カサ・ロベルト

バレンシア来る機会があったらよってみて。僕の友達だって言ったらみんな喜んでくれるだろうなー
*サービスは期待しないでね。間違いなく、何もありませんからw


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