2013年4月18日木曜日

カナダで学んだこと その1

始めに、今回は少々長めなので、お時間のあるときに覗いてください。
カナダのワーキングホリデーは『一年』という枠が存在します。
この『一年』という枠がいろんな事を引き起こすんですよ。

こっちでいろんな外人と友達になりましたが、いろんな日本人と友達になったのも事実です。
正直僕の場合、カナディアンも含め外人で本当に仲がいいのは10人ってところでしょうか?
日本人は、帰国してる人も考えると20人くらい本当に仲の良い人ができました。

やっぱ地球の反対側まで来る奴は肝っ玉座ってます。学生は何とも言えないけど、自分で金出してきてる奴はやっぱり何かかっこいい物をそれぞれ持ってるね。

そんなこんなでほとんどの場合、一年という枠が日本人にはつくわけですが、これが数々の出会いや別れのドラマを起こすんですね。そして、みんな自分自身、一年という枠を逆算して、この時期になったら学校辞めて仕事するとか、仕事しながらお金貯めて、この時期に旅行に行くとか、この長そうで短い枠をフルに使うために、あれやこれや考える。けどだいたいそういう計画はうまくいかないから、また一年の枠を考慮した上でその都度考え直す。

カナダに来てからというもの、二ヶ月後の自分なんて想像できた試しがありません。それくらいめまぐるしく環境が変わっていくわけです。

一応この『一年』という枠は、裏技を使えば伸ばすことも可能です。
そして誰しもこの裏技を使うかどうか迷ったことはあるかと思います。実際僕の友達も何人か裏技を使って滞在しています。
***不法滞在ではありませんのでご安心ください

さてさて本題に行きたいと思います。
この『一年』という私の枠が近づいてまいりました。
色々考えましたが、『一年』を使い切ってカナダをさることにしました。
あと二週間ってところですね。

振り返ると、あんなことやこんなことがあったわけですが、そんな中本当にいろんなことに気づくことができました。
その気づいたことを自分も忘れたくないという気持ちも含めて、文字にして残しておこうと思います。

今から書く事はこの『気づき』の中で、僕にとっては一番大きいことです。



カナダに到着してからというもの、最初から最後の最後まで『英語』というものが付き添ってきました。
みなさんご存知のとおり、一年前の私の英語は本当にひどいもので、今考えたらそんな英語力でよく来たなと、自分自身ですげーと思うくらいひどかったです。

一年前、『板前』という自分の全てを捨てて、カナダに来ました。
それまでの自分の人生、『板前』ということしか頭になかったかと思います。
そう、完全にゼロでした。何も取り柄のない、言葉の喋れない24歳日本人として、ぽつんと存在してました。

なんとか仕事を見つけ(日本語環境)、全然英語伸びないと思い学校を延長しながら仕事をし、なんだかんだ5ヶ月くらいが過ぎた時ですかね、ある感情に気づきました。

なんでこっちで会う日本人はあんなに英語喋れるんだ?という嫉妬の感情です。

カナダに来た理由は『留学』ではなく『旅』だったので、僕はそこまで英語には固執していませんでした。
もちろん喋れるようになりたいから学校を延長してたし、ある程度勉強もしてたけど、そこそこでいいかなって思ってた。
だけどそこそこまでさえもなかなかいけないw( ̄Д ̄;)wワオッ!!

そしてこっちの日本人の友達の英語力は、はるかに俺より上。
全員が全員俺より上。

四年間の板前修業の最後の年なんかは、俺の下に30人くらい下の子がいて、俺が出勤したら、でっけい声で『おはようございます』と、半ば偉いさんのような登場の仕方で毎日出勤してたわけだし、後輩の指導はめちゃくちゃ厳しく毎日していた俺が、英語の世界において、完全に一番下のポジションで生活していた。


みんな英語力が俺より高い理由としては、大学いってるからもともと高校英語がある、っていうのか、滞在期間が俺よりだいぶ長いっていうのがほとんどだった。
 そんな中、日本人の友達の中に一人すゲー奴がいた。
ルームメイトの『セイ』
彼の英語は最初俺のレベルくらいひどいものだったらしい。彼は三ヶ月ほど俺より早く来ていて、半端なく、英語に情熱を注いでいた。セイがトロントで一番英語にstrictな人だったと俺は思っている。そして彼が誰よりも上達のスピードが早かった。
彼とはこっちに来て二ヶ月目に出会ったのだが、その時彼は五ヶ月目ってところかな?すでにかなりペラペラだった。
そして俺がこっちに来てから五ヶ月が経った時、ふと、出会った時のセイと、その時点の俺を比較してみると、果てしなくレベルが違った。
ほかの人はスタートラインが違うからまあ、いいけど、スタートラインが一緒なやつには負けたくない。
『何なんだ?この違いわ?』『俺もあれくらいになれる可能性があるってことで、なりたいな。ん?でも俺も一応勉強はしてるけど?』

そっからしばらくセイの観察に入った。

毎日カナディアンと合っている。日本語全く喋らない。仕事も英語環境。自分から積極的に話す。家にいても英語のドラマや映画で勉強している。お風呂入りながらぶつくさ英語喋ってる。

寝ている時以外英語漬けで、しかもがむしゃらに一生懸命だった。

そこだ!!俺とセイの違いはそこだ!!!がむしゃらに俺なってない。

日本の職場での中堅くらいのポジションだったのも影響しているのであろう。のほほんとしばらくやりたかったのかな?

英語本気で伸ばしたいならがむしゃらになるしかない!!!

がむしゃらにやろう!!!英語喋りたい!!

それから自分の全ての矛先を英語に向けた。
めちゃめちゃお世話になっていた仕事先を辞め、英語環境の仕事を探す。(これはしんどい作業だった)
日本人の友達とも英語で話す。
日本人でさえ、先生と思って、使えそうな英語をパクる
みんなに英語の勉強の仕方を聞いて、片っ端から真似してみる。
わかんない単語、文法、はその時調べてメモする。
ひたすら人の英語を拾って、勝手に使う

手当たり次第に思いつく物を片っ端からやる

そうやってがむしゃらにしてたら、自分の環境が変わってきた。

英語環境の仕事場で働き始め
今まで一人もいなかったカナディアンの友達が何人かできて、毎週のように会うようになって
自分にぴったりの勉強法が見つかり
一人で勉強する時間が長くなった。
徐々に英語が伸びていくのが実感できた。

今思うと、この時『旅』→『留学』のスイッチを切り替えたんだろうな。一気に頭の中が変わった。

あれ?このがむしゃらの感じ、懐かしい感じがする。。。。

そうだ!!これは、俺が専門学校の時、それと修行初めて一年目の時の感情だ!!!

忘れかけていたこの感情。
こっちに来る前の俺は、自分でも気づかないうちに、天狗になっていた。

初心、忘るべからず
この言葉、今まで対していい言葉とか思ったことがなかったけど、ものすごく大事な言葉だと気づいた。

いつだって、がむしゃらな時が、一番伸びるの早いし、何より、他の人や物事に対して、丁重に扱う。なぜなら自分が一番『下』だから。

俺みたいな不器用は、つけあがりやすい人間は、いつだって一番『下』の所から物事を見れるようにならないと。経験上、偉そうになったら全部うまくいかない。
一番下だからこそ、がむしゃらだからこそ、失敗を恐れず新しい事にどんどんチャレンジできる。というか、全く違う新しい方法を見つけ出し、それをモノにするチャンスをたくさん持っている。



積み上げてきたものを崩して、ゼロから違う分野で頑張った一年間の寄り道で、本当に大切な、『俺の人生の歩き方』そんなのが見つかったと思います。

将来、自分の店を持ち、たとえうまく行って、何店舗かできて、大きなお店になったとしても、一ヶ月に一日だけで、一年目の子の仕事をやりたいと思います。
一番早く出勤して、一番最後まで残る。急いで洗い物して、周りの人の顔伺いながらサポート出来る範囲でする。
そんなことを月に一回やる、そんな料理長がいてもよろしいでしょうかね?60歳になっても一年目の仕事やりたいな。

俺は本当につけあがってはいけない人間だ。謙虚で存在し続けなければ絶対に痛い目にあう。
俺は一生この言葉を胸に刻んで生きていきたい


気づいたことはまだまだありますので、うpしていきたいと思いますい。
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