2013年2月19日火曜日

就活中の皆さん

言いたいことがあります。特に就活してる大学生の方に。

はじめに、自分は大学出ていません。僕らの業界では高校→専門学校(一年か二年)→就職
という形が7割くらいではないかなと思います。就活も学校のコネとかでそこまで難しい訳ではないです。
なので就活のしんどさ、精神的苦痛、そういうのわからないので、怒りを買うかもしれません。
だけど、伝えたいです。僕の気持ちを。本当に応援してるから、一生懸命自分なりの意見考えました。本当に頑張って欲しいから。

なんでこんな事考えたかって、トロントで会う日本人の8割くらいは大学行ってる、もしくは卒業したって人ばかりです。今まで、同業者との出会いばかりだったので、なんかみんなの環境が違います。

休学して留学してる人と話すと、だいたい就活の話になります。
そこに就活経験済みの先輩がいるとアドバイスする。
そんな場面、結構たくさん見ました。

俺、就活で苦しんだことねー・・・年上でも、なんもアドバイスできない・・・

なんだか『就活』が大人への登竜門みたいな感じに聞こえてきた。

『自分が好きなこと』
『自分が得意なこと』
『自分がなりたいこと』

そんな『自分探し』みたいなとこからみんなやってるみたい。

自分はどうだったかな?と振り返る。きっかけはどんなだったかなと。

正直昔、一時だが、親父の事が嫌いだった時がある。
親父は自分で店を出した、いわゆる大将である。
親父はいわゆる職人で、人の話を聞かない、尋常じゃなく頑固、経営の方の勉強は正直いまいち。そんな風に見ていた。思春期には何度か喧嘩したかな?あんまり覚えてないけど、怒りを直接オヤジにぶつけられずに壁殴って穴空けたり、物に当たったりしてた。
そん時こんなこと思った
『親父が一代でこんだけ店でかくできたんなら、絶対俺ならもっとでっかくできる』
『親父を絶対超えてやる』

その前から(小学生くらいから)店を継ぐのは自分の中でも決まってたのだが、この時をきっかけに、闘志みたいなのが湧いてきたのを覚えている。

兄弟は姉が一人で、跡取りになるであろうという環境で育ってきた。みんなとは環境が違いすぎる。保育園の時くらいから、みんながサザエさんを見ている時間帯に、お店の洗い物を土日にやるのが習慣だった(時給100円だったのを覚えている)(しっかりもののおかんが全部通帳にきちっと入れていたので、あまりお金を稼ぐという感覚ではなかった)
日曜日の朝は、目玉焼きをみんな(厨房の人々)に作るところから始まり、オムレツ、だし巻きと難易度は上がっていった。(小学生でだし巻きをマスターしたのは確かにすごい)
土曜日?の朝はめっちゃ早く起きて(5時とか)オヤジにくっついて、市場の買い物に行き、毎週『せり』をボケーと聞いてた。おもろい魚つっついたり、観察したり、遊んでたなあれは。
(今では親父の事を誰よりも尊敬してます)

考えたことすらなかった、『違う選択肢』なんて。
物心つく前からそう思ってた。そして思春期の怒り。笑
なにが言いたいのかというと、『料理が好きで始めた』ワケじゃないってこと。
『親父を超える』そんなライバル視にも似たような気持ちからはいった。

そして、専門学校へ一年行き、某有名料亭へ就職。
その時も別に好きっていう感情ではなかった。

というかよくこっちで、『料理好き?』って聞かれるけど、本当、ここ最近になって(トロントにきて、みんなに料理振舞うようになって)、『好き』になってきた。

自分の料理で他の人の笑顔作れて、それで、そのことについての会話のきっかけになったり、思った以上に素敵な事だった。それに気づいたのは本当最近。

こっからホントに伝えたいことです。

仕事って『自分に向いてるとか、自分が好きだから』とかじゃないと思う。

俺だって、パイロットの方が向いてるのかもしれないし、コンピュータいじる方が好きなのかもしれない。
はっきり言って、そんなの勘違いなのかもよ。自分の。
今の御時世、五万と職種があって、そして、それを選べる。
全部試しにやってみるなんてできないから、表面上で判断する。
自分はこういうのが好きだから、この仕事は無理

やってもないのになぜわかる?やったとしても、一年や二年、バイトとかやってみただけで、ホントに全部理解できるのか?
てか、仕事なんて楽なものないに決まってる。

例えば『サービス業が私に向いてる』って思って、就活してる人を非難しているわけではない。いやというか応援している。

俺が言いたいのは、『決意』が一番大事なんじゃないかってこと。
自分が選んだ『道』に責任を持つ
これが、好きとか、向いているよりも大事なことなんじゃないかな?
いや、好きとか、向いているって、ものすごく大事だと思う。矛盾した意見なんだけど、モチベーションとか全然違うと思う。
けど、どんな職種でも見方によっては、いいところ、絶対あるはず。
逆にどんな仕事にも嫌な事は絶対にある。
自分には合ってないって頭ごなしに見ても、しょうがなくない?
それを見つけるのを先行しすぎて、自分の置かれた状況を受け入れようとしない。ってのはダメじゃない?てか、ただの逃げじゃない?
そんな事を思う。

例えば『サービス業が私に向いている』って思ったんなら、たとえ、めちゃくちゃしんどい状況(労働時間が長いとか、人間関係が良くないとか)になったとしても、自分で選んだ『道』なんなら、頑張って欲しい。自分が選んだ『道』に責任をもって欲しい。
そんな辛い状況が、2年や3年続いたとしても、移動とかなんかでいきなり、仕事が楽しくなるかもしれない。それでも辛くて、転職するかもしれない。

第一希望の会社に入れた人が勝ちなのか?
第十希望で入った会社が、めちゃくちゃやりがいがあると感じるひとは、果たしてゼロなのだろうか?

そんなの誰も知らないでしょ。
はっきり言って運じゃないのかな?

自分の今後がどうなるにしろ、あなたはそれを受け入れて、
たとえ、自分の望んでいる仕事に就けなかったとしても、それを受け入れ、いいところを探す努力や、自分が変わる努力をする覚悟はありますか?
これは第一希望に入れた人にも言える。
想像と全く違う職場だったとしても、それを受け入れ、努力できますか?

どんな状況になったとしても、自分の人生、受け入れて、真っ向からぶつかって欲しい。
その壁が3年かけて殴り続けても壊れないかもしれない。
はしごを使って超えられることに、1年後に気づくかもしれない。

俺だって偉そうなことはもちろん、言えないけど、これだけは言える。
壁にぶつかった時、諦めて、反対は向かない。

置かれた状況に、不満ばかり言っても何も変わりません。
第一希望に入る事が全てではないです。
自分の人生を受け入れる。そんな事考えたことありますか?
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2 件のコメント:

あきの さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
mizuno さんのコメント...

おぉぉ。
田中君らしいねぇ。
変わらないねぇ。

環境が違う人同士が意見を交換しあうのはいいよね。目からウロコ出るし。
田中君のお母様、とてもお優しいのね。
田中君の育った話しをもっと聞きたくなっちゃった。

私は大学出てないし、就職もしてない。
で、結構古いおうちに嫁いで四年目、やっと慣れてきたけど色々大変よ。
環境が変わるって、イチからやるって大変ね。
受け入れてくれた夫とサポートしてくれる義母にはめちゃ感謝してるけど、たまに息苦しくなるわ。
あ、おばちゃんの愚痴が!

田中君が帰ってきて娘が3歳くらいになったらお店行けるように今から夫を説得してまーす!